やりたい仕事

今、自分は自分のやりたいことをやれているだろうか?生きたいように生きれているのだろうか?そんなことを考えることが多々ある。

お金がふんだんに稼げれば人は幸せなのだろうか?金で解決できることが世の中は大半という言葉を思い出した際に、「金さえあれば」と思うこともある。そんな時、過去に出会った整形外科医のことを思い出す。その医師は親が医師だったという。医師の子供は医師になると生まれた時から決められているかのように過ごすという。

その整形外科医も物心ついた時分から、医師の道に進むよう進学塾、進学校に通い、気がついたら医学部に。そして流されるように整形外科の道に進み、私と出会った。覇気のない印象がしていた医師だった。とにかく暗い印象だった。医局の撤退で勤務先の病院をその医師が去る際に、最初で最後の話す機会が訪れた。

「僕、医者になりたいなんて一度も思ったことなかったんだよね。親が言うから従っただけなんだ」とポツリ。僕は、オペ室でその医師を見かけた際に他の医師と違う何かを感じていたが、この一言で何もかも理解ができた。手術をやらされていたのだと。

その医師とは、それきり会うこともないが彼は幸せなのだろうかと思いを馳せることがある。お金は勤務している以上、ふんだんにもらえる医師でも不本意な毎日を送る人もいる。人生は一回こっきり。自分のやりたいこと、生きたいように生きることが最良の幸せである。やりたいことが仕事であるほど、幸せなことはない。仕事をしている時間が人生で最も長い時間になり得るのだから。